3階建て注文住宅!

設計

3階建ては、建築基準法上は2階建てとは違う建築物になります。
知名度は低いですが、大手と同じような間取りで安く3階建て住宅を建ててくれるところもあります。
そのため、地元の工務店さんまで比較してから業者を決めないと、家づくりで損するので注意してください。

3階建て住宅と言っても、20坪の狭小地に建てる3階建てと、
50坪ほどある土地に建てる3階建て住宅では、注意すべきポイントが全然違ってきます。
2階建て住宅よりも1つ階段が多いのですから、
体力が衰えてくると階段の上り下りだけでも大変になります。
生活動線を意識した家づくりをすることが大切です。
3階建てというのは、どうしても間取りが複雑になりがちです。
そのためそれぞれの要望ばかりを取り入れたため、
生活しにくい動線の家になってしまうことが多いので注意してください。

1つ例をあげるなら1階に洗面所を配置しているのに、
洗濯物を干すスペースは屋上のルーフバルコニーという家をたくさん見かけます。
狭小地の狭小住宅であれば仕方ありませんが、土地が十分に確保できている3階建て住宅で、
家事がやりづらい間取りの家をわざわざ建てる必要はありません。

生活動線は毎日の生活に基づいて考えるのが基本で、それをおろそかにしては良い家づくりはできません。
3階建て住宅だからこそ、2階建て住宅以上に家事動線や生活動線には気をつかいましょう。

3階建て住宅に多く見られる1階部分が駐車スペースのことをビルトインガレージといいます。

敷地が小さく、どうしても駐車場が必要であるならビルトインガレージでも良いと思いますが、
十分に駐車スペースを作る敷地があるのに、わざわざビルトインガレージを作る必要はないと思います。
ビルトインガレージを作るためには、1階部分の構造を強固にしなければなりませんので、
1階部分だけを鉄骨造やRC造にすることを勧められるとこともあります。
そうなると建築コストが大幅に増えてしまうことが懸念されます。

3階建て住宅を建てるのであれば、地盤の強度は慎重に調査しなければなりませんし、
2階建て住宅よりも強固な地盤にする必要があります。
地盤改良には100万円以上の費用が掛かることもあるので、
なるべくなら少しでも強固な地盤の土地を購入することをおすすめします。
どの構造や工法で家を建てるかによって、建築コストも耐震性もかなり違ってきます。
いくら構造計算がされている3階建て住宅といって、絶対に大地震が来ても大丈夫という保障はありません。
そうなると、やはり少しでも地震に強い構造の家を建てたいと考えると思います。
希望する形態の家や間取りを設計事務所さん・施工会社さん等にしっかり伝えることが大事です。

建築設計をして今年で22年。
月で5棟 年間で60棟ぐらい。
今まで、1.000棟以上の建築設計をさせていただています。
今も継続中!
その内、住宅設計は8割です。

㈲髙陽一級建築士事務所
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