増築と改築のいろいろ

設計

◎増築の定義と特徴

定義
「増築」とは、今ある建物を壊すことなく、平屋を2階建てにしたり、敷地内に新たな建物をつくったりして、同じ敷地内で建物の“床面積を増やす”行為のこと。
反対に、床面積が減少する場合は「減築」と定義されます。

特徴
増築はリフォームの一種のため、建て替えよりもスピーディーで、コストの負担が少ないという特徴があります。しかし、建物の状態によっては修繕や補強費用の負担が発生することもあるため、注意が必要です。

 

◎改築の定義と特徴

定義
「改築」とは、増築・減築のように床面積を変えずに、間取りの変更など、構造部分に工事範囲が及ぶもののこと。
「改装」と混同しがちですが、改築は家の構造部分の一部あるいは、全てをいったん壊して新しいものに修理することを言います。

特徴
改装は、壁紙の張り替えなどによって模様替えをすることを指すのが一般的です。

 

◎メリットとデメリット

  増改築の特徴
メリット

・建て替えよりもコスト面でお得

・居住したままの工事も可能

・床面積の増加が10㎡以内の増改築なら確認申請が不要

・課題をピンポイントで解決できる

デメリット

・増築部分と既存部分で、耐久性や一体感が異なる(接合部に狂いが発生することがある)

・建物の状態によって、制約や追加工事が必要になる

・床面積の増加が10㎡以上の増改築を行う場合、建築確認申請が必要になり、手続きに時間がかかる

コスト

300〜2,000万円程度

※工事内容によって異なる

 

増築と改築の違いや特徴をしっかりと理解し、
理想の家を実現するためにはどちらを選択するとよいか、じっくりと考えてみてください。