注文住宅で後悔した失敗例?

設計

「注文住宅で憧れのマイホームを手に入れたい」
そんな夢を抱いている人は多いでしょう。
そして、とことんこだわって建てるからには後悔したくないはずです。
注文住宅で失敗しないためのポイントや、後悔した失敗事例などをご紹介します。

間取りの失敗事例をご紹介

<家具を入れた時のバランスが悪い>
住まいの設計を考える段階で、どのような家具をどういうレイアウトで置きたいかをしっかり考えないと、
「実際に家具を入れたら空間が狭くなり、バランスが悪い」といった失敗につながる可能性があります。
例えば、インテリアショップで気に入った外国製のソファを購入したけれど、
実際に置いてみると思った以上にソファに存在感があり、部屋が狭く感じる。
センターテーブルやテレビとの距離が近くなりすぎて部屋のバランスが悪くなってしまった、というケースです。

<リビングダイニングが広すぎた>
「休日には、たくさんの友人を招いてホームパーティーをするのが憧れ」という人も少なくないでしょう。
そのため、リビングダイニングは広く取り、開放的な空間にしたいと考える人も多いです。
しかし、あまりにも広いと、ダイニングテーブルやソファセットを入れてもがらんとしていて寂しい雰囲気になったり、
空間が広くて落ち着かなかったり、また暖房や冷房といった空調がききにくいといったデメリットもあります。

<窓の位置が隣・向かいと同じ>
窓を、隣接する住まいと同じ位置に取り付けるとお互いに気配を感じたり、
リビングなどに設ける開口部の大きな窓であれば、生活している様子が外から見えてしまうことがあります。
プライバシーを考えるのであれば、外からの視線も配慮した窓の配置を考えることが大切です。

<エアコンの取り付け位置が悪い>
エアコンの取り付け位置は、冷暖房効率を上げるためにもとても重要なポイントです。
特に吹き抜けがある場合は、暖かい空気は上昇してしまうため、位置関係をよく考えてエアコンの取り付け位置を決める必要があります。

<バルコニーの位置が悪く1階が暗い>
2階の南側にバルコニーをつけてしまったため、1階の南側に差し込む日が遮られ日中暗くなってしまうケースがあります。
隣や向かいからバルコニーが見えにくい位置に設置したい、また子どもが遊べるように広いバルコニーがほしいと考える人も多いですが、バルコニーの位置や奥行きなどについても考慮しておかなければ、下の部屋の日当たりが悪くなる場合もあります。

 

収納の失敗例について

<奥行きが深いクローゼットを作りすぎた>
収納は大きければよいと考えている人もいるかもしれませんが、何を収納するのかを考え、
適した場所に適した大きさの収納を設けることが大切です。
奥行きの深いクローゼットをいくつも作ったけど、奥の物が取り出しにくい。
棚がないため、デッドスペースができてもったいない。
照明を付けなかったので中が暗くて整理しにくいといった失敗があります。

<玄関収納の不足>
「玄関のシューズボックスが思ったよりも小さく靴が入りきらない」
「帰宅後すぐにコートを掛けたり荷物を置いたりするスペースがなく、その辺に置きっぱなしになってしまう」という声があります。
家族が多い場合、またアウトドアが趣味といった場合などは、
玄関横にウォークインタイプのシューズクロークを設け、靴やアウトドアグッズを収納できるようにする。
また、コートなどもかけられるようしておくなど、家族構成やライフスタイルに合わせてプランニングするようにしましょう。

<扉の開く方向を考えていなかった>
収納の場所や大きさにこだわっていても、実際に使ってみると、扉を開けると隣の家具にあたってしまうなど使い勝手が悪い場合があります。
収納は、場所や大きさだけでなく、引き戸や観音扉、折れ戸など、扉の種類や、扉の開く方向まで考えておく必要があります。

 

設備の失敗例

<汚れが目立つ床の色を選んでしまった>
床の色や材質まで、とことんこだわれるのが注文住宅の良いところですが、こだわったがゆえに、髪の毛やほこりなどが目立ってしまい、こまめに掃除をしなければいけないというケースがあります。
例えば、脱衣所は建て売りや完成披露をたくさん見たけれど、多くの場合、薄いグレーなどで地味な印象だった。
そのため白い床を選んだけれど、髪の毛などが落ちているとすぐ目につく。
また、濃い色を選んだ場合では、髪の毛はあまりわからないけれど、ワタぼこりなどが目立って気になるといった声があります。
薄いグレー系であれば、「髪の毛もホコリもそれほど目立たない」という良さがあり、脱衣所などに採用されている場合があります。
しかし、そういったことには気づくのは、住んでから…ということがほとんどです。

<ベランダの屋根をつけなかった>
洗濯物は乾燥機にかける人など、外に洗濯物を干さない家庭にとってベランダの屋根を重視していない人もいるでしょう。
しかし、洗濯物をベランダに干さないからといって屋根をつけずに建てると、
思った以上にベランダが汚れて掃除が大変で、やっぱり屋根をつければよかったという後悔の声があります。

<コンセントが足りない・位置が悪い>
実際に住んでみると、たくさんの家電を同時に使うケースがありコンセントが足りない、と感じている人も多くいます。
足りないからといって、タコ足配線を使用すると配線がごちゃごちゃして見栄えも悪くなります。
他にもタンスの後ろにコンセントがきてしまったなど、取り付けの位置を後悔している人もいます。

<照明が足りない・つけすぎた>
広いリビングなど実際に住んでみると照明が足りず暗く感じたり、逆に照明をつけすぎたため、明るすぎたり、使わない照明があったり。
実際使用する照明によっても明るさに差が出てくるので、バランスを考えながら設計する必要があります。

 

生活パターンのシミュレーションを
注文住宅を建てる際、細かいこだわりや理想を実現したいと思いますが、
全体のバランスを考えながら設計することがとても重要です。
また、必要だと思ってこだわった部分でも住んでみると不便に感じることもあります。
自分と家族の生活パターンを常に想定しながら、信頼できる専門家と共に理想の住まいづくりをしていきましょう。

 

建築設計をして今年で22年。
月で5棟 年間で60棟ぐらい。
今まで、1.000棟以上の建築設計をさせていただています。
今も継続中!
その内、住宅設計は8割です。
住宅ローンアドバイザーになりまして今年で11年になります。

㈲髙陽一級建築士事務所
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