長屋と共同住宅の違いとは?

設計

長屋
複数の住戸が水平方向に連なり、壁を共有する物。
あるいは(同じことだが)1棟の建物を水平方向に区分し、それぞれ独立した住戸とした物。
それぞれの住戸に玄関が付いている。
長屋の条件として必ず求められることは、
各戸の玄関が直接接道など外界に接しており、その玄関を他の住戸と共有していてはならないことである。
テラスハウスとも呼ばれる。
長屋の特徴は1棟の建物に複数住戸が存在し、その住戸がそれぞれ独立している点です。

長屋は水平方向に分かれている棟割長屋(むねわりながや)が一般的ですが、
垂直方向に重ねた形式の重層長屋もあります。
棟割長屋(むねわりながや)2階建ての建物を3戸に分けてある長屋をイメージしてみました。
3戸はそれぞれ独立しており、界壁(かいへき)で区切られています。

界壁とは、各住戸の間を区切る壁のことをいいます。
界壁には建築基準法上、遮音性能や耐火性能が求められています。
また、この界壁は天井裏まで達しているように設けなければなりません。

 

重層長屋
住戸を垂直方向に重ねた形式の長屋を重層長屋といいます。
建物を横から見た図を作成してみました。
建築基準法上は、界壁の規定のみで界床の規定はないため、法律上の遮音性能や耐火性能の基準はありません。

 

共同住宅と長屋の違い

長屋に似たものに共同住宅があります。
では具体的にどのように違うのでしょうか?

共同住宅
共同住宅には共用部分が存在します。
道路から住戸に入る際は、廊下・階段・エントランスなどの共用部分をとおります。
共同住宅に共用部分があるのに対して、長屋には共用部分がありません。
各住戸それぞれが、単独で道路へ行き来できます。
各戸が独立しているのが長屋の特徴です。

長屋は特殊建築物ではない
建築物の中に、特殊建築物と呼ばれるものがあります。
特殊建築物は、火災発生のおそれが大きいなどの用途上の理由から、
防火や避難などに関する規制が、ほかの建築物よりも厳しく適用されています。
そして、共同住宅は特殊建築物に該当しますが、長屋は特殊建築物に該当しません。

 

建築設計をして今年で22年。
月で5棟 年間で60棟ぐらい。
今まで、1.000棟以上の建築設計をさせていただています。
今も継続中!
その内、住宅設計は8割です。
住宅ローンアドバイザーになりまして今年で11年になります。

㈲髙陽一級建築士事務所
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