家づくりのエッセンス
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2階建と3階建のメリットとデメリットは?
設計
3階建と2階建、どちらがいいの?と漠然と聞かれることがあり、
これを一様にお答えすることは困難ですが、3階建のメリットとデメリットを下記に挙げておきます。
メリット
- ・土地代を抑えることができる。
- ・敷地を最大限活かせる。(狭い土地でも容積が取れる+縦空間を利用できる)
- ・眺望や採光が取りやすい。(リビングが2階なので明るい+屋上からの眺望が良い)
- ・各フロアーにメリハリが出る。(プライバシーが確保しやすい)
- ・階ごとに使い分けることができる。(店舗併用住宅や二世帯住宅など)
デメリット
- ・建設コストが割高になる。(2階建と3階建は構造的な)
- ・体が衰えた際に支障が出る。(ホームエレベーター設置は費用がかかる)
- ・2階建に比べて導線が複雑になる。(共有空間と個室が離れてしまう場合ある)
- ・大型家具の搬入が困難。(冷蔵庫などの家電の搬入も困難)
- ・2階建に比べてメンテナンス費用はかさむ。(屋根や壁、設備のメンテナンスが割高)
3階建住宅の注意点
木造3階建は建築基準法第6条第1項の規定では2号物となりますので、法的規制が厳しくなりますので、その注意点を記載しておきます
- ・構造計算が必要です。
確認申請書に構造計算書を添付することが義務づけられています - ・防火地域では木造3階建ては建築できません
準防火地域では可能ですが外壁などに耐火時間45分以上(準耐火建築物)の性能が要求されます - ・高さ制限に注意が必要です
道路の幅員が狭い狭小敷地の場合は道路斜線に注意が必要です。また、10mを超えると日影規制の対象となります。 - ・採光にも注意が必要です
狭小地においては1階の奥の部屋は建築基準法上の採光がとれないこともあります。申請時は納戸のとして対応することもあります。 - ・3階に非常用進入口が必要です
道路に面する壁面に非常用進入口が必要です - ・排煙計算が必要です
3階建ては排煙計算が必要ですので、窓の位置や高さを計画的に検討する必要があります。 - ・第1種低層住居専用地域では日影規制がかかります
3階建ては日影規制の対象になります
車を所有している方で利便性の高い駅近で暮らしたい、そんなニーズから1階をガレージにし、リビングは2階に、個室は3階に配置する3階建の家を建てる場合があります。あるいは、住宅の資産価値や相続対策などで、いま所有している親の家を2世代住宅として3階建てに建て替えた事例や、駅近の土地の1階を店舗として貸し出して、2〜3階に住んでいる方もいらっしゃいます。
注文住宅により家づくりは、100人いれば100通りです。
「理想の暮らし」×「住宅の資産価値」×「3階建のメリットとデメリット」
を洗い出して、じっくりご検討されてください。