住宅の断熱2工法 Ⅰ!

施工

住宅の断熱工法には、外断熱と内断熱といった、ふたつの工法があります。
「どちらかが優れている」といったわけではなく、両者にメリットとデメリットがあります。

外断熱工法とは?
外断熱工法とは、躯体(くたい)の外側(屋外側)に断熱材を張る工法です。
外断熱工法のメリットを下記に整理しました。

 

外断熱工法のメリット

部屋の内部で結露が起きにくい
外断熱工法は、結露が起きにくいというメリットがあります。
結露は湿気を含んだ空気が外気に冷やされて生じます。
外断熱は断熱材を外側に貼るため、外気の冷たい空気が部屋内に伝わりにくく、結露が起きにくいのです。

冷房や暖房の効果が持続しやすい
外断熱工法は、冷房や暖房の効果が持続しやすいというメリットがあります。
例えば屋内で暖房を入れた場合、温かい空気はまず躯体などに蓄えられます。
躯体の外側には断熱材があるので、蓄えられた熱を外に逃がしにくく、緩やかに温度が上昇し、
暖房を切ってもしばらく暖房効果が持続します。
よって外断熱工法は、住宅や建物を省エネ化する手法として用いられています。

 

外断熱工法のデメリット

続いて、外断熱工法のデメリットをみていきましょう。

冷房や暖房の効果がでるまで、時間がかかる。
メリットと関係しますが、外断熱は内断熱に比べて冷房や暖房の効果が出にくいです。
部屋をすぐに暖めたくても、躯体が熱を蓄える時間が必要となり時間がかかります。

費用が高い
外断熱工法は、内断熱工法に比べて費用が割高になります。
それは、内断熱工法に比べて一般的ではないためです。
ただし、内断熱に比べて冷暖房効果が高いこと、結露が起きにくく、断熱材の取り換えが少ない工法です。
長期的な費用対効果を考慮して考えたいですね。

 

建築設計をして今年で22年。
月で5棟 年間で60棟ぐらい。
今まで、1.000棟以上の建築設計をさせていただています。
今も継続中!
その内、住宅設計は8割です。

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