木造住宅(木造軸組構法)とは

施工

建築設計をして今年で22年。
月で5棟 年間で60棟ぐらい。
今まで、1.000棟以上の建築設計をさせていただています。
今も継続中!
その内、住宅設計は8割です。

木造軸組構法とは、建築構造の木構造の構法のひとつです。
日本で古くから発達してきた伝統工法を簡略化・発達させた構法で在来工法とも呼んでいます。
主に、柱や梁といった軸組(線材)で支える、設計自由度が比較的高めの工法です。

■特徴

○日本の木造住宅の工法としては、主流の工法です。
技術的には伝統工法そのものというわけではなく、多くは1960年代頃から発達したものです。

○木造軸組構法では、各部材に継手・仕口などの複雑な加工を施すため、
手作業による加工には高度な技術が必要とされています。
そのため、近年は人件費及び工期を減らすためプレカット工場での機械による継手・仕口の加工が主流となっています。

○使用する釘は、主に鉄丸くぎ(N釘)のN50・N65・N75・N90でありますが、
これらの釘は他の釘と見分けがつきにくいので、誤使用を防ぐため厳重な検査がふかけつです。

構造上、柱と梁に応力が集中するため、地震荷重や風荷重などの水平荷重(横からの力)に耐えられるように筋交いや構造用合板などを用いて一定以上の耐力壁・耐力床を作ることが義務付けられています。

○耐力壁ではない壁は構造上建物の合成に殆ど寄与しないため、
窓や扉等の開口部を拡大したり増設したりするような大規模なリフォームが容易なメリットもあります。
しかし、耐力壁まで撤去するような悪質なリフォームには注意する必要です。

○施工順序としては、基本的に基礎→土台→主要部分→小屋組み→屋根→床→壁となります。
屋根が比較的早期の段階で取り付くのは雨の多い日本において適していると思います。

もちろん、他の工法(後日、説明します。)もいいと思いますが、
日本の気候には、木造軸組構法は適していると思います。