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坪単価のカラクリ
「坪単価」はいくら位ですか?という質問を受けることがあります。
「坪単価」は、一般的には、本体工事費を坪数で割ったものをいう場合が多いのですが、決まったルールが無いため、それぞれの会社の解釈で「坪単価」が計算されています。そのため、家づくりを検討中の方にとって、単純な比較がしにくい状況です。
そこで、下記に「坪単価に対する知識のポイント」を整理してみましたのでご参考にしてください。
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1.「坪単価」は、「本体工事」に含まれている内容によって違いが出ます。
「坪単価」とは本体工事費を坪数で割ったものをいう場合が多いで、坪単価が安い家は「本体工事には何が含まれているか、どのような仕様になっているのか」を詳しく確認してください。
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2.「坪単価」は、建物が大きいほど安くなります。
建物が大きいほど「坪単価」は安くなります。
これは建物の大きさによって、必要な設備費が大幅に変わることが少ないからです。面積が半分になったとしても、大工や職人さんの人件費が半額になるわけではありません。 -
3.「坪単価」は、「平屋」の方が割高になります。
同じ述べ床面積の住宅で「2階建」と「平屋」を比べると基礎・配管・屋根の大きさなどが影響して「平屋」の方が割高になります。
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4.「坪単価」は、「長方形の住宅」の方が割高になります。
同じ述べ床面積の住宅でも「正方形の住宅」と「長方形の住宅」を比べると、外壁面積の大きい「長方形の住宅」の方が割高になります。同じ面積でも建物に凸凹が多ければ多いほど割高になるということです。
このように、坪単価は「建物の形状」や「大きさ」によって違いが出ますので、このことを頭の隅に入れておいてください。
建築基準法で用いるのは「法定床面積」です。「法定床面積」からはバルコニーや玄関ポーチなどを面積が除かれます。
一方、「施工床面積」というのは、バルコニーや玄関ポーチや吹き抜けなどの面積も含みます。例えば、延床面積30坪の家に2畳のバルコニーと4畳の吹き抜けがあった場合、玄関ポーチの面積を足した施工面積を計算すると、約3.5坪ほど広くなり33.5坪となります。これを計算式で確認すると・・・
(建物本体価格2,000万円の場合)
【法定床面積】2,000万円÷30.0坪=66.6万円(坪単価)
【施工床面積】2,000万円÷34.5坪=59.7万円(坪単価)
となります。
坪単価は、施工床面積で算出した方が安く見えるのです。
このように「坪単価」の計算は決まったルールが無いため、それぞれの会社の解釈で計算されています。
以上のように、「坪単価」に対するご質問をお受けした場合、私たち高陽は、
・本体工事の内容に、何が入っているのか。
・建物の形状や大きはどの程度影響しているのか。
・「坪単価」の計算の「分母となる床面積」はどのような方法で算出した床面積を採用しているか、などについてお話をしています。
家づくりをスムーズに行うためには、まず、家づくりにかかる費用の全体像を把握することが大切です。
ご不明な点がございましたら、遠慮なくご連絡ください。