平屋(白岡:C邸)
5歳の息子さん、それに間もなく生まれてくるお子さんとの暮らしをために、家族みんなの姿がいつも見られる、一体感のある家として平屋を建てたい。庭でバーベキューをするときも子どもの姿が見えるようにしたい。そんなご要望を受けて「光を取り込んだ一体感と開放感ある空間」を考えて設計した住宅です。
奥さまご自身、お父さまの設計事務所に勤めていることもあり、設計への知識を持っていた。それに裏打ちされた要望を受け止めながら完成したC邸は、夫妻の希望にまさに沿う作りとなった。LDKや寝室といった共用スペースと言っていい部屋はすべて庭に面して設計。しかも南向きに持ってくることで、冬でも暖かく過ごせるようにした。天井のトップは3.2mほどと通常より80cmほど高くしたことで、開放感のある空間にしました。
また、屋根を南から北へ上がっていく片流れにすることで、天井付近につけられた窓からも、太陽光が屋内に注ぎ込むようにし、開放感と明るさに包まれた空間にしました。
平屋と言えば、典型的なのは瓦屋根、塗り壁の外壁といった外観ですが、その固定観念を破り、外壁のカラーは黒で統一され、高い防食性を持つガルバリウム鋼板を使用。一級建築士であるお父さまがそのような固定観念のない方だったこともあって実現した住宅です。
Cさん夫妻がこだわっていたのはリビングです。「リビングだけは別荘みたい」とのことで、杉板の天然無垢をリビングやキッチンの壁に使用。木という自然素材ならではの色合いが醸し出す落ち着きが、リビングを別荘で過ごしているような佇まいにしました。
また、息子さんがアレルギーに敏感なところがあることから、その対策のご要望も受け、塗料や面材などすべてに気を配り選びました。
家に面した庭でバーベキューをしてたり、庭の芝の手入れも、住まい手さん自ら手がけるなど、新居での暮らしを楽しんでいます。
設計:髙揚一級建築士事務所
施工:髙揚一級建築士事務所
敷地面積:約00.0坪
延床面積:約00.0坪