住宅間取りの作成の仕方!

設計

前回は、住宅間取りを決める前の考え方について4つのポイントについて説明させていただきました。
今回は住宅間取りの作成の仕方について話していきたいと思います。

まず、住宅間取りの作成に入る前に外観のイメージを作っていく作業をしましょう。
土地から見える外観イメージ・道路から見える外観イメージ等を考慮して、
シンプルモダン・和風モダン・和風・北欧風・アメリカンスタイル・フレンチカントリー風などいろいろな外観イメージがあります。
その決めた外観から住宅間取りを作成していきましょう。

外観と住宅間取りは別々に考える人がいますが、一緒に考えないとトータルバランスがとれなくて、住宅間取りが決まりません。
以上のことを考えて、住宅間取りの作成ポイントを説明します。

 

住宅間取りの作成ポイントは3つ

【採光や風通り】
採光や風通りは、快適な住まいづくりにはとても大事な要素となります。
気持ちの良い採光が得られる住まいにするためには、
どの場所の日当たりがよく、風通しが良いのか知っておくことが必要で、逆にそうでない場所も把握しておくことも大切です。
間取りを考えるときに、一般的に東西南北を意識して部屋を配置することをまず考えるとよいでしょう。
リビングなどの人が長時間いる部屋では、日当たりがよく風通しもよいところがよいでしょう。
日当たりの面で、南東に面した場所にリビングを配置するのが一般的です。
また、逆にトイレや浴室などの水回りは、北西の夕日が差し込む場所や採光がうまく確保できない場所に配置するのが一般的です。
その土地によって採光や風通しは様々なので、東西南北だけを考えて間取りを決めてしまうのは危険です。
事前にその土地を観察して、間取りを決めていきましょう。

 

【生活動線】
「洗濯機と洗濯物を干すスペースまでが遠い」
「キッチンのレイアウトや配置が悪く料理がしにくい」
「1階と2階の行き来が多くて疲れる」。
このような生活のしにくさは、精神的にも体力的にもとてもつらいものです。
長く住む家ですからなおさらです。
こうならないような生活動線を考えることが快適な家にするためには大切です。
浴室(洗濯機)や物干しスペース、キッチンといった水回りの動線をしっかり考え、
どのフロアに何を設置すべきか検討しましょう。
その人が使いやすい、と思っていればそれを採用することが、
注文住宅の良いところでもあるので、固定観念に捉われず、自分にとって良い選択をしましょう。

 

【置きたい家具や家電の配置】
家電の置き場所も重要です。
住宅間取りを考えたとき、どの家電を買って、その家電をどこに置くか悩むところです。
家電の配置はよく考えるのですが、見落としがちなのがコンセントの配置です。
いざ家が建って生活をし始めた時に家電の配置は決めていたのにその場所にコンセントがない、ということも多々あります。
コンセントをどこに配置するかは、間取り図を作成する段階で決めたほうがいいです。
テレビやエアコンを置く場所はある程度固定されるからです。
しかし、空気清浄器や扇風機などの置く場所が明確でない家電に対するコンセントのことまで考えている人は少ないです。
自分の生活する上でどんな家電を使用しているか思い返して、必要な家電が使用できるようなコンセントの配置にすべきです。
家電のコード(配線)は、大体2mくらいの長さであることが一般的なので、その点も考慮して考えておきましょう。
さて、生活をイメージして家電の配置を決める際に、どこに何を置くと便利で快適な空間をつくれるかをしっかり検討します。
この部分をしっかり検討することで実際に暮らし始めてからの満足度が変わってきます。
新築のタイミングですから、暮らしに合った設置方法をじっくり考えましょう。
その際に、本当に必要な家電かどうかを改めて見直すとよいでしょう。
例えば、お米を鍋で炊けば炊飯器は不要となります。
炊飯器をなくすと炊飯器を置くスペースもいらなくなるので、その分他のものに使うことができます。
同様に、湯沸かしポットや食洗器など、ひとつひとつの家電の要不要を考えましょう。
家を建てるときは、つい様々な家電製品を買ってしまいがちですが、
反対に取捨選択をする良い機会でもあるので、不要な家電のないスリムな暮らしができます。

 

以上が住宅間取りの作成ポイント3つです。
この内容を建築設計士(建築士)・工務店さん・ハウスメーカーさんに伝えると良い理想の住宅間取りができると思います。
ただ、便利すぎも、不便すぎも良くありませんが、これから長く住む家なので、
ご自分が手にいれた家を楽しんで住んでほしいと思います。
「世界にひとつしかない家」を手に入れることは、だれでもができることではありません。
本当にすごい事です。
その場にいて仕事(建築士)としてできる、私は幸せです。

 

建築設計をして今年で22年。
月で5棟 年間で60棟ぐらい。
今まで、1.000棟以上の建築設計をさせていただています。
今も継続中!
その内、住宅設計は8割です。
住宅ローンアドバイザーになりまして今年で11年になります。

㈲髙陽一級建築士事務所
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